FAQ
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函館ハリストス正教会の聖堂の上に十字架がありますが、短い棒や斜めの棒には何か意味があるのですか。
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この形の十字架は、「ロシアン・クロス」または「八端十字架」(端(=角)が八つある十字架)と呼ばれます。
八端十字架の下の斜めの棒が意味するところは、次の通りです。
聖書には、主ハリストスが十字架に掛けられた時に、左右の十字架にそれぞれ盗賊が掛けられていたと記されています。ハリストスの右側に掛けられた盗賊は人生の最後に悔い改め、その霊は天国に上げられましたが、左側に掛けられた盗賊は、最後まで悔い改めること無く、その霊は地獄に降されました。従って、十字架に掛かっているハリストスから見て右側が上がっており、左側が下がっています。
正教会の祈祷文は、次のように八端十字架について言い表しています。
「爾の十字架は二人の盗賊の間にありて、義(=真理)の権衡(はかり)となれり。一人は謗(そし)りの重きをもって地獄に降され、一人は罪を解かれ軽く昇せられて、ハリストス神よ、光栄は爾に帰すと讃揚(さんよう)するを悟れり」。
信者はこの十字架を見る度に、霊の救いのために悔い改めがいかに大切であるかを思い起こします。
上の短い横棒は、聖書に書かれているところの「罪状書き」の札を表しています。
RussianCross
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「ギリシャ正教会」、「ロシア正教会」という名称をよく聞きますが、世界にはどのくらいの正教会があるのですか。
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世界には18の正教会があります。国や言葉は異なりますが、全て同じ正教会の教義に基づいて伝道しています。これらの正教会は、組織的には「完全独立教会」と言われるものと「自治独立教会」と言われるものに分かれます。「自治独立教会」は「完全独立教会」の庇護のもとに自治が認められている教会です。日本正教会はロシア正教会を母教会とする自治独立教会です。函館ハリストス正教会は日本正教会(日本ハリストス正教会教団)に属する正教会です。
完全独立教会 〔 ( )内は、教会規則上の管轄地域 〕
- コンスタンノープル正教会(トルコ及びギリシャの一部)
- アレクサンドリヤ正教会(北アフリカ、中央アフリカ、南アフリカ)
- アンテオケヤ正教会(シリヤ、レバノン、イラク、クェート)
- イエルサリム正教会(イスラエル、ヨルダン、パレスチナ、シナイ)
- ロシア正教会(ロシア連邦共和国)
- グルジヤ正教会(グルジヤ)
- セルビヤ正教会(ユーゴスラビヤ)
- ルーマニヤ正教会(ルーマニヤ)
- ブルガリヤ正教会(ブルガリヤ)
- キプロス正教会(キプロス)
- エラーダ正教会(ギリシャ)
- アルバニヤ正教会(アルバニヤ)
- ポーランド正教会(ポーランド)
- チェコ及びスロバキヤ正教会(チェコ及びスロバキヤ)
- アメリカ正教会(アメリカ合衆国)
自治独立教会
- シナイ大主教区(シナイ山の聖大致命女エカチェリーナ修道院を含むシナイ大主教区は、イエルサリム教会を母教会とする自治独立教会)
- フィンランド正教会(フィンランド正教会は、コンスタンチノープル正教会を母教会とする自治独立教会)
- 日本正教会(日本正教会はロシア正教会を母教会とする自治独立教会)
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「正教会」という名称には、どういう意味があるのですか。
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「正教会」は「神を正しく讃美する教会」という意味です。
ロシア語では「Православная(プラヴォスラーヴナヤ) Церковь(ツェールコフィ)」と言います。
Право → 正しく
славная → 賛美する
Церковь → 教会 -
正教会の神父さんは、結婚しているのですか。
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正教会の神父さんには、妻帯司祭(結婚している神父さん)、独身司祭(結婚しない神父さん)、修道司祭(修道の請願をたて、剃髪式を受けた神父さん)があります。妻帯司祭になる場合には、神品機密を受ける前に結婚していなければなりません。
正教会の主教品(総主教、府主教、大主教、主教)は皆、修道者です。 -
「アルトス」とは、どうのようなものですか。
- アルトス
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「眠りの聖像」とはどうのようなものですか。
- 「眠りの聖像」はロシア語で「плащаница(プラシャニーッツァ)」と呼ばれます。十字架に掛けられた主ハリストスが、葬りのために十字架から降ろされ、横たわった姿を現したイコンです。聖大金曜日(復活祭の三日前。主ハリストスが十字架に掛けられたことを記憶する日)の晩課というご祈祷の中で聖堂の真ん中に安置されます。通常白い生花で飾ります。復活祭の夜、夜半課というご祈祷の中で、聖堂の真ん中から至聖所に移されます。主は復活し、私たちの目の前に既にその姿は見えません。マグダラのマリヤが香料を携えて主の墓に行った時に、その墓の中に既に主の体が無かった状態を表しています。復活祭の十字行はマグダラのマリヤたち(携香女たち)が香料を携えて主の墓に行く姿を現しています。
至聖所に移された「眼りの聖像」は復活祭後40日目の主の昇天祭まで至聖所の宝座の上に在ります。主ハリストスの「眠りの聖像」に準えて、ロシアには生神女マリヤの「眠りの聖像」も在ります。生神女就寝祭(生神女マリヤが眠られた日を記憶する。新暦8月28日)に用いるものです。
ロシアでは「眠りの聖像」を掲げて十字行を行う時、「眠りの聖像」が通る道に生花を絨毯のように敷き詰めることがしばしばあります。 -
「復活祭後の墓地祈祷」にはどのような意味があるのですか?
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「蓋主よ、死者は爾を讃め揚ぐるを得ず、地獄に在る者は爾に讃美を献ぐる能わず、乃ち我等生ける者は爾を崇め讃めて祈祷し、彼等の霊の為に潔めを為す祈りと祭とを爾に献ず」
(聖五旬祭晩課の祈祷文より)
正教会における墓地祈祷の意味は、この聖五旬祭の祈祷文に凝縮されています。墓地祈祷は、既に痛悔機密に与かることができず、自分自身の霊のきよめのために祈ることができない永眠した霊の安息ために、まだこの地上に生きている信徒が祈りを捧げるものです。復活祭後の墓地祈祷は、私たち地上における教会、生存している者たちの教会が主の復活を迎えた後、永眠した霊の代わりに、そして共に主の復活を讃美するために行います。永眠した霊と共に主の復活を祝うシンボルとして、信徒は墓参の時に、墓の上にイースターエッグを置きます。
ロシアでは、「フォマの主日」の週の火曜日に「復活祭後の墓地祈祷」を行う伝統があります。

