私たちの教会
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あなたも教会に来てみませんか
古くから元町に建つ教会。その鐘の音や聖堂の姿は誰もが知っていながら、まだそこで行われているお祈りに参加したことのない方も多いでしょう。お祈りにはどなたでも参加できます。静かにお祈りに耳を傾けてみませんか。毎週日曜日は10時から、土曜日の夕方にも夕べの祈りが行われています。詳しくは「祈祷・拝観案内」をご覧ください。
また色々な相談事にも応じています。事前にお電話して下さい。神父が対応いたします。
大切な教え
毎主日に行われる聖体礼儀に集い、「主ハリストスの体と血」へと成聖されたパンとぶどう酒(聖体・聖血)を分かちあうことが、教会の基本的なつとめであると理解されています。一つのパンから、また一つの爵(カップ)から聖体聖血を分かち合うことを通じて、信徒はハリストス・神と一つとなると同時に、互いが一つとなり、ハリストスが集められた「新たなる神の民の集い・教会」が確かめられます。
この領聖(聖体拝領)の体験の積み重ねこそ信徒一人一人の神との交わりへの成長のみなもとであり、そこで受ける神の恵みがなければ、「よい生き方」をめざすどんなまじめな人間的な努力も実を結びません。
神との交わりから隣人との交わりへと恵みが広げられるように、日々感謝して教会への参祷と領聖を大切にしています。
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ハリストス正教会とは?
「ハリストス」とは「キリスト」のギリシャ語読みです。
ローマ・カトリック教会やプロテスタント諸教会が西ヨーロッパを中心に広がったのに対し、キリスト教が生まれた中近東を中心に、ギリシャ、東欧から、ロシアへ広がり、日本へは幕末に伝えられました。
正教会の信徒の生活の中心は聖体礼儀です。毎日曜日(主日)と諸祭日を中心に行われる奉事で、ビザンティン時代に現在のかたちがほぼ確立し、初代教会の礼拝のかたちと霊性がしっかり保たれています。また、感謝や供養の祈り、冠婚葬祭など生活に密着した奉事と共に、各種の行事などを通して市民の方々との交流も行われています。
20世紀の共産主義革命により正教会も迫害され、多くの信徒や聖職者が世界各地に散らばっていきましたが、その結果西ヨーロッパやアメリカをはじめ世界各地に正教会が設立され、西方教会しか知らなかった人々にも伝道されるようになりました。初代教会からの伝統を保持する正教会は欧米主導の現代文明の行き詰まりとともに停滞する西方キリスト教に新鮮な刺激を与えています。